化粧師秀 Kewaishi-hide

獅子舞か鬼顔か？　

ある意味変身願望が叶う地元且来八幡神社の秋祭りが昨日あった。

もうかれこれ15年以上？　

僕と幼馴染みとで獅子舞担当、弟は鬼担当。

見てるのは簡単ですが、一旦中に入り曲が流れだすと忍耐との戦い。

日頃使わない腕、腰、足のすべての筋肉がバキバキと音を立てる。

今朝からトイレに座るのもちょいと辛い（笑）


しか～～し、伝統ある文化を切らすわけにいかず、我々青年？団は奮闘する。

年々、社会情勢の影響もあってか規制やら色んな意見が出てくる。


皆さまもご存知だろうが、獅子舞に頭を噛んでもらうと頭が良くなると言われる。

親御さんは、泣きじゃくる子供を抱え、「噛んで噛んでやって」と頼む。

汗だくのなか出来るだけ幼子の居る所に行って踊り噛んであげる。

鬼は、「悪い事をしたら怖い目にあうぞ」と戒めの為に子供達を脅す。


しか～ししか～～～し、　最近では、

「怖がって夜泣きするから止めて」とか

「面を最初からはずして怖がらさない様に」とか

あげくに、

泣いた後の子供を慰める為に、後でお菓子をあげる

とかとか、色んな事が試させれているのである。


ハッキリ言って、それって甘くない？　

ほんと過保護もいい所って思うのは僕だけ？


悪い事をしたら、怖い目にあって叱られる、そんな経験が大人になるまでに

大切なんじゃないのかな？

僕は悪い事をするたびに、「鬼が来るぞ！」とか「雷にへそ食べられるぞ！」とか

まぁいろいろと脅されたもんだ。


失敗や怖い思い、痛い経験を幼少時代に経験しておかないと、

社会に出て何が正しくて、間違っているのかの判断、自分で考える力、

人の立場になる、人の痛みを判ってあげる思いやりが欠如してしまう

殺伐とした冷たい社会になってしまう様に危惧する。


「社会の流れ」と

一口に言ってしまえる様な”流れ”ではない事をほんと痛感する。

温故知新！

古きを訪ねて新しきを知る。良い言葉であるが・・・

失くしてはいけない古い大切なモノまですべて排除してしまって

新しい流ればかりをつくるのはどうか？と僕なりに警鐘を鳴らしたい。


格闘ゲームにはじまり、倫理を逸脱した視聴率重視のTV放送、えぐい映画、

ロボット開発がリアルに進む戦利産業の実態などを見ると、

しっかりと今のうちに人間力魂を持った生身人間社会を再構築しておかないと

「完全にコンピューターに支配される映画」で見た空想の世界が

現実になってしまいそうな恐怖さえ感じる。


おっと、体育の日の昼下がり

話しは秋祭りから始まり、何やらシリアスな話の展開になってしまったが。

更にシリアスな展開に（笑）


弱いもの虐めしない社会

人をモノやコマ扱いしない社会

あんぱん一つを分け与える社会

それでいて

安全パイばかりを求めず挑戦する社会

夢や希望に溢れ、少年少女がキラキラと瞳を輝かせ

早く大人になって夢を追い求める社会


そんな社会にするために

私たち大人は、生まれ来る子供達の為にも

これから何をし、何を残さねばならないか？　

を考えて行動しておきたいと微力ながらにもそう思います。

筋肉痛を優しくさすりながらそう思います。